8月も残す所3日の29日 やっと実家のお墓参りができた。独身時代より結婚時代が長くなり 両親もいないと 実家への足が遠のく。お墓参りを済ませ 帰り道 姉が 王禅寺に寄って行くの誘いに 二つ返事で従った。凄まじい蝉時雨の中 桧をふんだんに使って建てられた本堂から 桧の良い香がして来た。 中世には 関東の高野山と呼ばれた真言宗のお寺は 武蔵野の森の中で そこだけ時が止まった様な静けさだ。本堂の前に柿生の地名の由来の禅寺丸柿の原木の子孫が植えられている。日本では珍しい甘柿で この寺の中興の等海上人が山中で見つけ この地に植えたらしい。江戸期には大人気だった禅寺丸柿は 果肉の割に種が大きく 段々人気が下火になって行ったそうな。私の住む新座市界隈では 一度も見かけたことがない。王禅寺の柿の実る頃 この柿に出会ってみたいと思う。